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観た映画の感想

観た映画の感想

観た映画の感想を、ただ書き並べたものです。「批評」ではありません。ブログに書いた日記からも引用しています。感想では、物語の結末にふれている可能性があるので、ご注意下さい。また、多少、辛口のものもあるかもしれません。心してどうぞ。

めがね

昨夜、ふと思い立って、映画を観に行きました。観た映画のタイトルは「めがね」。二年くらい前に公開されていた「かもめ食堂」という映画と同じ監督さんです。出演者も小林聡美さんと、もたいまさこさんが同じでした。

映画の中では、登場人物の素性があまり多くは語られず、映画全体の雰囲気も不思議な感じだったので、いろいろと考える事ができて、とっても楽しかったです。映画で流れていた音楽も印象的でした。同じ曲が場面毎に楽器を変えて演奏されていて、映画全体に統一的なイメージをつくってるよう。

そういえば、僕のお気に入りの女優、市川実日子さんも出演していました。演技も素敵だし、とっても綺麗な方です。(2007年10月26日のブログより)

12人の優しい日本人(DVD)

DVDで、「12人の優しい日本人」を観ました。

「12人の怒れる男」のパロディで、もし陪審員制度が日本にあったら、って話です。脚本は三谷幸喜さんで、元々は劇。僕が観たのは映画版です。

舞台は陪審員室で、ほとんどここで話が進みます。登場人物は陪審員の12人+守衛さんのみ。色んなバックグラウンドを持った人々が、「有罪か無罪か」を争点に話し合います。三谷幸喜さんの脚本らしく、12人全員が活き活きしていて、魅力的。笑えるポイントが所々にちりばめられていて、面白かったです。

三谷幸喜さんの作品が好きな方には、オススメの一本です。 (2006年10月24日のブログより)

かもめ食堂

「かもめ食堂」はフィンランドに日本食の食堂を開店した女性(日本人)のお話です。開店したばっかりでお客さんはまだゼロの状況から話はスタート。フィンランドの人々や、日本から来た人との触れ合いを通じて、少しずつお店が軌道にのっていく様子が描かれていました。劇中では、ゆったりと、少しだけ変化のある日常が進んで行きます。 ハラハラ、ドキドキするタイプの映画では無いですが、僕はとっても気に入りました。(2006年4月10日のブログより)

いま、会いにゆきます(DVD)

先日、DVDで映画「いま、会いにゆきます」を鑑賞しました。この映画、劇場公開時は全然興味が無かったのですが、良い感想を持ってる人も多いようなので、「食わず嫌いは駄目だ!」と思い、今回、試してみることにしました。

映画を観た率直な感想は「イマイチ」。ネタバレ無しにコメントするのは難しいですが、中村獅童さんの演じる「巧」の「澪」(竹内結子さん)に対する行いが好きではなかったのが、「イマイチ」の原因だと思います。それでも、昔の2人の出会いを語るシーンは気に入りました。巧の表情とか。

全般的に2人の過去の部分は好きだけど、それに比べて現在が……。澪が巧を想う気持ちは感じられたけど、巧が現在の澪を大切に思っていたのかが分からない。巧って自分勝手じゃない?と思いました。(2006年1月13日のブログより)

ALWAYS 三丁目の夕日

昨晩、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を観てきました。僕にしては珍しく、「映画を観に行こう!」って決めてから、作品を決めました。でも、直観で選んだにもかかわらず、この映画とっても良かったです。

この映画は昭和33年の東京を舞台にした人間ドラマ。この年は東京タワーが完成した年らしいです。僕には想像もつかないくらい昔の日本。今の物が溢れて恵まれた生活と比べると、不便で貧しい時代のようでした。でも、そこで生活している人の心は、今と同様にあたたかかったです。

昔の日本が舞台の話だと聞いて、「昔を懐かしむ」タイプの映画かと思っていたのですが、それ以上に、心のつながりに焦点をあてた、僕好みの映画でした。この映画を素晴らしいものにしている一番の要因は、吉岡秀隆さんの演技だと思います。彼の素晴らしい演技で、売れない児童小説家、茶川竜之介の気持ちがズシッと伝わってきました。終盤のシーンでは、あまりにも感情移入しすぎて一緒に泣いてしまうし。

僕はこの人のことをほとんど知らなかったのですが、どうやら有名なテレビドラマ「北の国から」に出てた人みたいです。これから要チェックですな。(2005年12月19日のブログより)

9 Songs

昨夜、久しぶりに映画を観に行きました。見た映画は「9 Songs」。ラブラブだった恋人の思い出の話です。

愛した人を思い出すとき、何が思い浮かぶでしょうか?このお話の主人公は、肌の感触や匂いが思い浮かぶみたいです。キスしたときの感触、触れ合う肌のぬくもり。確かに、目で観たことや耳で聞いたこと以上に、匂いや触感は鮮やかに思い出せるのかもしれません。

音楽と共に、断片的に蘇る二人の思い出。かなりエロティックで、衝撃的かもしれませんが、美しくて切ない恋の話です。僕は一人で観たのですが、これからの方は素敵な恋人と観ると良いかなと思います。(2005年10月2日のブログより)

ニューオーリンズ・トライアル

大好きなダスティン・ホフマンが出てるので、ずっと観たかった映画です。公開当時は忙しくて映画館に行けなかったので、DVDで観ました。銃撃事件の被害者が、銃の製造会社を相手に起こした裁判のお話で、陪審員がテーマです。始めは展開が速すぎて話についていけなかったのですが、中盤当たりで話が整理されてきてからは面白さが倍増しました。キーマンの一人を演じていた、レイチェル・ワイズ(「スターリングラード」にも出ていた)がとても良かったです。彼女も僕のお気に入りになりました。

ドラッグストア・ガール

映画「ピンポン」「GO」の脚本家、宮藤官九郎さんが脚本を書いたコメディです。ピンポンが楽しかったので、落ち込んでた気分を盛り上げようと思って観てみました。キュートで元気いっぱいの女の子と、その子に「恋」をして元気を分けてもらうおじさん達の楽しいお話。田中麗奈さんが薬科大学の女子大生を演じていたのですが、こんなに元気いっぱいの子が傍にいたら、僕も恋しちゃうかもって思いました。

セブンス アニバーサリー

昔見た映画「GO」の監督、行定勲さんの作品。「失恋すると体の中にしこりができて、それが石になって出てくる」という設定に惹かれて観てみました。予想通り、初めはその設定が面白く見せ方も上手くて、熱中してしまいました。でも、中盤当たりから展開がだらけてきて、僕は置いてけぼりに。終盤になってもあまり感情移入できないまま、映画は終わってしまいました。主演の小山田サユリさんの演技も素晴らしくて、出だしも良かっただけに残念です。75分くらいで、短い映画だったのですが、いっその事もっと短くして短編の方が良かったのかもしれません。

とらばいゆ

映画館で上映されていた時には見向きもしなかった作品。でも、タイトル「travail(フランス語で仕事の意味)」がふと気になったので、dvdを借りてみました。観てみてびっくり、こんなに素敵な映画だったとは。主人公は女性棋士で、結婚してからは勝ちに恵まれていない。そのせいで、結婚したことを少し後悔してて、夫との関係もぎくしゃくしてる。そんな夫婦の生活、触れ合いが暖かく描かれています。この映画からは、登場人物の気持ちがすごく伝わってきて、感動しっぱなしでした。

僕は、結婚したからといって、女性が家事をしなければならないとは思わない人です。二人とも仕事をしているのなら、なおさら。この夫婦も初めはそんな気持ちだったらしい。でも、いつの間にかぎくしゃく。理想と現実は違うのかもしれません。でも、僕は考えを変える気はありませんよ。

Quartet

昔、映画館で観たんだけど、もう一度観たくなったのでdvdを借りました。物語は弦楽四重奏を構成するメンバーの青春物語。音楽家の久石譲が初監督した作品です。もともと青春物には弱いんだけど、それを差し引いても、この映画はかなりのお気に入り。映画の中で使われている音楽がとても素敵で、しかも、的確に使われてるので物語が盛り上がります。映画は物語と映像と音楽が上手く混ざり合う事で表現力が高まると思っています。この映画は、物語に目新しさは感じないけれど、映画全体では素敵な作品だと思います。

余談ですが、この映画を観て、桜井幸子さんがお気に入りになりました。

エレファント

アメリカの高校であった銃乱射事件を元にした話。高校生の日常が複数の人間の視点から描かれていて、それらの結合として物語ができています。映像が鮮やかで美しく、観ていて気持ちよかったし、物語の世界にもすんなりと入って行けました。ただ、一度観ただけでは監督が何を伝えたかったのか、この映画の主題は何なのかを理解することができなかった。映画館ではもう観ないだろうけど、ビデオ又はdvdでもう一度観てみたいです。

オール・アバウト・マイ・マザー

事故で息子を失った女性が主人公のお話。映画には様々な立場の女性が登場して、それぞれの人生を強く生きている様子が描かれています。残念ながら僕は男なので、登場人物の気持ちを理解できない部分がいくつかあって感情移入はできませんでした。でも、女性の強さ、母親の子に対する愛情の深さを感じられる素敵な映画だったと思います。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

三部作の完結編です。映像も素晴らしかったけど、旅の仲間同士の友情に感動。特に、サムの「あなたの重荷を背負うことは出来ないけど、あなたを背負うことはできます!」の台詞とその後の行動には、感激して思わず涙がこぼれそうになりました。楽しい時間を過ごせた事以上に、素晴らしい物語を体験できた事が嬉しかったです。映画を観終わった後も、指輪の世界に興味津々!

僕は映画にcgが多用されるのは好きではないのですが、この映画みたいに、cgだからこそ出来る表現は素直に素晴らしいと感じます。これからも、技術の進歩で新しい表現方法が現れる事に期待してます。

鬼が来た!

監督・主演の姜文(チアン・ウェン)はキープ・クールに出てた人。映画は、第二次大戦末期の中国の村が舞台です。映画が公開された時は興味があったんだけど、意図的に避けてました。多分、日本人がした酷い事が描かれてるんだろうと思って。でも、今回勇気を出して観てみて良かったです。なんだか心を揺さぶられて、純粋に楽しめました。中国映画は元々好きだけど、この監督さんも要チェックの人物になりました。

少林サッカー

何かと話題になってたので、ずっと観たいと思ってた作品。でも率直な感想は、「映画館で観なくて良かった」です。僕の苦手な、勢いでストーリーが進んでいくタイプの映画。ドタバタしてて何がなんだか分からない。ただ、普段、観ないぶん新鮮な感じ。楽しい時間は過ごせたみたいです。

実は、陰の目的はヒロインのヴィッキー・チャオ。ヘブン・アンド・アースでお気に入りになったので、最近チェックしてます。ただ、この映画の彼女はヘブン・アンド・アースの時ほどには魅力的に見えませんでした。映画自体が良く分からなかったせいだと思います。

TAXi3

ストーリーは普通。特にワクワクもしなかった。でも、僕のお目当てはマリオン・コティアール。登場シーンは少なかったけど、相変わらず魅力的でした。映画館で観る気はしないけど、彼女に会えるなら時間を使う価値あり。

アマデウス

天才音楽家モーツァルトのお話。でも主人公は凡人のサリエリ。サリエリにはモーツァルトの素晴らしい才能を見抜く力があった。でも、自分がモーツァルトに及ばない事も分かってしまう。そして、サリエリはモーツァルトの成功を妨害しようと画策する。僕はサリエリに共感してしまった。どうして自分じゃなくて、彼が選ばれたのか?自分にない才能を持つ人を妬む気持ちは誰にでもあるんじゃないのかな。妬みや嫉妬を見ていると心が痛んでくる。でも劇中の音楽が心を癒してくれた。

グッバイ・レーニン

ベルリンの壁が崩壊する前後の東ドイツを舞台にした映画です。主人公の母親が意識不明でいる間にベルリンの壁が崩壊してしまい、東ドイツは劇的に変化してしまう。母親は熱心な社会主義者だったから、目覚めた母親にショックを与えないように主人公は以前通りの東ドイツを演出していくことに。母親を思う気持ちから嘘をついてるんだけど、母親はどう感じてたんだろう。本当の気持ちは映画の中では語られなかったけど、最後のシーンを観ると、息子の思いやりを嬉しく思ってたんじゃないかと思う。息子の母を思う気持ちと母親の愛情、どちらも心地よくて、観てるこっちも優しい気持ちになれました。

バッファロー'66

実は半年くらい前からずっと観たかった映画。でも、レンタルビデオ屋さんにいくといつも貸出中。念願かって最近やっと観る事ができました。内容は、これぞ男の夢って感じ。自分は駄目なやつだけど、突然、天使のような優しさを持った女性が現れて自分を癒してくれる。僕も男だから、このストーリーには感動してしまった。ヒロインのクリスティーナ・リッチは「耳に残るは君の歌声」を観てからのお気に入り。この映画でも魅力たっぷりで、主人公同様に僕の心を引き付けました。

ナビィの恋

60年前の約束を果たすために戻ってきてくれた恋人。でもナビィには家族がいた。ナビィにとっては昔の恋人と今の夫のどちらもが大切だったみたい。全てを理解していたおじぃの気持ちを考えると、心が締めつけられた。自分は同じ状況で、あんなに強く振る舞えるだろうか?少し寂しくて、でも心が温かくなる素敵な映画でした。

CUBE

登場人物がお互いに心を探り合い信頼感・不信感を抱いていく過程が面白かった。登場人物と一緒になって人を疑い、恐怖を感じて、自分の心もドキドキ。この映画みたいに、人の心にスポットを当てた話が大好き。人は何を恐れるのか?何を素晴らしいと感じるのか?何を悪いと思うのか?人間の心理には非常に興味があるのです。dvdに同時収録されていたELEVATEDもCUBE本編と同じくらいお気に入り。この映画の監督さんは心理描写が得意なのかもしれない。

ジョゼと虎と魚たち

池脇千鶴と、妻夫木聡がはまり役だったと思う。二人の作る世界にどんどんと引き込まれていった。映画を観ている間は、恒夫がなぜそんなにジョゼを思うようになったのか理解できないでいたけれど、最後のシーンでは恒夫に共感して泣きそうになってしまった。僕もいつの間にかジョゼが好きになっていたらしい。

MUSA

大好きなチャン・ツィイーが出てるので見に行った映画。登場人物に感情移入しやすく、激しく心を揺さぶられるシーンが多かったです。主役の一人「ヨソル」がとてもかっこいい!あんな生き様に憧れます。劇中の音楽も映画の雰囲気に合っていて素晴らしかった。新年一発目から、とても良い映画を見ました。

ニュー・シネマ・パラダイス

シチリアで育った少年のお話。話が進むにつれて少年は成長し、様々な体験をしていく。特に、大人(中年)になってシチリアに戻ってきてからの部分が良かった。若い頃のことを思い出して感傷に浸る気持ちは、僕にはまだ分からない。それでもなぜか感動してしまった。

taxi2

ヒロインのマリオン・コティアールがお気に入り。この人は「銀幕のメモワール」の主人公でもあるのだ。素敵な笑顔を持っている人です。映画本編の方は、僕が普段あんまり見ないアクション系のお話。落ち込んでるときに見たけれど、見終わって気分爽快だった。少し日本を誤解してる節があるけれど、それもまた面白い。ぜひ「taxi3」も見なければ。

ミート・ザ・ペアレンツ

恋人の父親に気に入られようと一生懸命な主人公。でも、失敗ばかりで印象はどんどんと悪くなる一方。主人公が、恋人を思う気持ちが伝わってくるので、なんとか上手くいってほしいと祈ってた。ただし、嘘をつく気持ちは理解できない。相手に気に入られるためでも、騙すのはちょっと。嘘をつかずに正直にやっていれば、事態はそこまで酷くならなかったはず。軽い気持ちで見始めたけど、物語に引き込まれたのは、きっと、俳優さんの演技が良かったから。見終わった後は、素敵な気持ちになれた。

海の上のピアニスト

ずいぶん前から見たいと思っていた映画。でも、見たら少しがっかりした。主人公にあまり感情移入できないし、劇中の音楽も良さが分からない。最後のシーンも感動を押し付けようとしている感じがしてしまった。テーマは面白そうなのに、少し現実から離れすぎている感じ。僕の好みではありませんでした。

スリー・キングス

湾岸戦争後のアメリカ兵が主人公のお話。始めは、イラクがクウェートから奪った財宝が目あてだったけど、イラク住民の現状を見るうちに、その人々のために何かをしようって気分になったらしい。人間の本質的な暖かさを感じられた気がして、少し良い気持ちになれた映画。

ライフ・イズ・ビューティフル

前半は恋に一生懸命な男の話で普通だったけど、意中の人をつかまえた後の話が素晴らしかった。ユダヤ人だった主人公とその家族は強制収容所に送られるんだけど、主人公は息子を脅えさせないために、これはゲームなんだよってずーっと言い続けてるの。父親が笑顔を絶やさないから、息子もずっとその嘘を信じ続ける。戦争が終わって解放されるまでずっと。笑顔でいることで、人に安心感を与えられる。それはとっても素敵なことだと思った。

少女の髪どめ

初めて見たイラン映画。町並みは日本とそんなに変わらないのに、そこに住む人の文化の違いでこんなにも、雰囲気が変わるものなのかと思った。人々の考え方も、日本人から見るとかなり意外で不思議。ただ、人を愛する気持ちと、大事な人のために何かをしたいと思う心は、共通しているのかもしれない。人として大事な気持ちは万国共通なのかな。

過去のない男

淡々と話は進んでいくが、見終わった後は深い感動に包まれた。主人公の恋愛が物語の中心になっていたが、それ以外の部分も面白く感じられた。大切な人の事を忘れてしまうってどんな気分なんだろう。特に、そのことを思い出した後は。

クレイマー・クレイマー

前からずっと見たかった映画。ダスティン・ホフマンが演じている主人公を見ていると、自分も子供を愛する素晴らしい父親になりたいと強く思った。

Copyright (C) 2007, Tsuyoshi Okubo
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