心の中

気持ちは言わなきゃ伝わらない

心が通じていれば、気持ちは言葉にしなくても伝わる。そんな事は幻想だと思う。どんなに親しい間柄でも、他人の心は分からない。行動や雰囲気で色々想像する事は出来るかもしれない。でもそれは単なる自分の思い込み。確信は持てない。そして不安になる。

自分の気持ちを誰かに伝えたいなら、言葉にしなくては駄目だ。そうでないと相手は想像する事しか出来ない。もしかしたら、誤解されているかもしれない。そのときに誤解した相手をせめるのか？ そうじゃない。言葉にしなかった自分が悪いのだ。

気持ちは言葉にしなければ伝わらない。その分、言葉には大きな力がある。自分の本心を隠して、嘘をつく事があるかもしれない。でも、その嘘が本当の気持ちだと受け取られる可能性を忘れてはいけない。一度言葉にしたら、それはもう取り消せないのだ。

大切な人を傷つけるような言葉は、たとえ嘘でも簡単に言うべきではない。もしかしたら、その人を失う事になるかもしれない。その覚悟がある時にだけ、嘘をつけばいい。その嘘にはきっと価値があるのだろう。

気持ちは言わなきゃ伝わらない。だから、自分の気持ちを正直に言葉にする。そうすれば、何も恐れる事はない。伝えた事は全て真実なのだから。